映画

昨日より上映開始の「Baby Baby Baby」を見る。
少子高齢化のわが国社会についての問題提起のナレーションから始まり、いわゆるキャリアウーマンが妊娠を機に子どもに気が移っていくというお話。
それ以外にも色々な立場の人での妊娠・出産もつなげていく物語。
個人の重要な意思決定がはしょられているのはどうだろうかというのが感想。
やるべきかやめるべきか迷うといったシーンもなく、これまでがんばった仕事をやめて急きょ出産に踏み切るトコとか、飛んでるなと感じてしまう。
見た人が自分で考えろということか。映画での参考意見をマネされても本意ではないしな。


それにしても、わが国女性は結婚・出産ではなく、わけのわからんお仕事に情熱に力を入れるのかは嫁に聞いてもよくわからん。
世の中、変わりはいくらでもいるのが大企業だし、自分じゃなきゃと思うのはごく一部の芸術とか研究分野ぐらいではなかろうか。
やりがいという妄想を信じた先が独身というのは悲しい気がする。
仕事はできても独り身だとすると、企業のゲームから追放されたら何が残るというんだろう。
個人で稼いだ財産は遺族ではなく、国に返還されるだろうし、がんばった先の墓場を考えると、自分だけ楽しめばよいのだろうか。
わが国としても経済が人口ベースである以上、財産が返還されても使い道がなければ、減税とかになるかもしれんが、それも悩ましい。
社会経験を何年すれば解があるかは、職業により一概にはいえないが、そんなことより家庭にもっと大事な仕事がある、ということを伝える映画であることを期待したが、そうでもなかったかな。